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(GW)モノクロームの世界
19弾が出てからそれなりに時間がたって評価も落ち着いてきたころですが、
色々な人が口々に言っているのは「混色推奨環境」ということです。極端な話で言えば、
単色を組む理由がないとまで言う人もいます。確かに、19弾のカードは混色を
推奨しているように見えます。発売直前の内部分裂の制限なども混色の推奨といえる
でしょう。しかしながら発売以前の環境というのは、圧倒的に単色が結果を残してきた
環境であったのも事実です。さて、19弾の混色推奨カードは本当に環境に一石を
投じることができるのでしょうか。





混色が単色に対して有利な点とは何でしょうか。混色の最大のメリットはカードプールの
広さです。単純に考えれば2色にすれば単色の倍のカードがデッキの選択肢になります。
3色なら3倍、4色なら4倍になるわけです。しかしメリットしかないのであれば、
今回の弾が出るまでもなくすべてのデッキが多色になっているはずです。混色特有の
問題とは勿論「色事故」です。つまり混色にするということは、言い換えるならば
「安定性」を代償に「多様性」を得るということなのです。すなわち「安定性」が
高い混色が組めるのなら、あるいは多様性の高い単色が組めないのならば、多色の時代
ということになるわけです。

では19弾と制限によって「安定性」はどうなったのでしょうか。安定性に関わる主な
事項といえば、

 ●制圧作戦・内部分裂・フォンブラウン制圧の制限
 ●2色Gの補完
 ●異色ヴァリアブルの登場

が、挙げられるでしょう。制圧作戦の駆逐は多色に対して大きな後押しになります。
もともと内部分裂ぐらいのスピードであれば隠遁者という切り札があるため、速度で
間に合わなかった制圧作戦が制限になったことは非常に喜ばしいことになります。
2色G・異色ヴァリアブルは白茶には無関係とはいえ、その他の混色にとっては
色事故回避という地盤を固めたといえるでしょう。つまり、新弾前に比べて安定性は
確実に上がったといえます。

では逆に単色が蒙ったデメリットとは何でしょうか。冷静になって考えてみると、

 ●単色虐めオペの登場
 ●デュアルカードの大量追加

ぐらいしかありません。しかもデュアルカードの追加というのは相対的に見れば
マイナスというだけであって、実際にカードプールが狭まったというわけではない
のです。では単色虐めオペレーションで本当に単色は窮地に追い詰められたといえるので
しょうか。赤のそれは単体では何の効果も及ぼしませんし、白のそれも場に影響を
与えられません。緑と青は事実上ユニットの1ターン限定の効果です。結局のところ
物になりそうなのは黒と茶ですが、効果が強烈な黒は自軍1枚制限ですし、茶は重複こそ
しますがカードのプレイ自体は止まらないのは事実ですし、そもそもどれも割られて
しまえばそれまでです。勿論単色に効果がないわけではありませんが、問題は相手が
単色でなかったときには完全に死にカードになってしまうという点です。がんばっても
サイドが妥当な居場所といえるでしょう。

ここまで考えてみると「安定性」という点で見れば確かに多色は大きな収穫があったと
いえます。プールの広がりは言うまでもありません。しかし、単色の可能性が絶たれた
ということは全く持ってありません。レコードブレイカーや真武者ガンダムのように
指定国力の高い強力なカードを得てもいるのです。見た目の感触に惑わされずに
(見た目の)逆風の中単色の道を模索するというのも一興ではないでしょうか。
by Diz_Labo | 2007-09-01 01:37 | GW

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