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(GW)状況説明
黒にとって前線のフォトグラフでの最大の収穫は慈愛の眼差しであったわけですが、純粋に
黒いカードでの最大の目玉と言えるのが「ブリーフィング」であります。ドローが非常に苦手な
色でのドローですので色々と不便なところがあるのですが、何はともあれ手札が1枚増える
ことは事実です。では、このカードはそのままアドバンテージ製造機と考えていいのでしょうか。

とりあえずカードを確認してみましょう。


ブリーフィング
コマンド
黒2-2-1
【ターン1枚制限】
(自軍戦闘フェイズ):自軍本国の上のカード3枚を表にし、その中にあるカード2枚を手札に
移す。ただし、移すカードの選択は敵軍プレイヤーが行う。


このカードの最大のポイントは合計国力が2であることです。密約・中東国の支援は3国力
ですし、急ごしらえ・宝物没収にはドローのために条件があります。ブリーフィングも、色々と
条件があるにはありますが、少なくともこれらと肩を並べるくらいの能力はあるということです。

では、このカードの一番の問題点はどこでしょうか。一見「選択を相手が行う」ことのように
思えますが、(中速で使う場合で言えば)一番の問題点は「自軍戦闘フェイズ」という使用の
タイミングの狭さなのです。

もちろん、相手が選択を行うことはデメリットです。しかし、相手がこちらに引かせたくない物と
こちらが引きたいものは必ずしも一致しないのです。例えば表にした3枚が、サイコガンダム・
武力による統制・黒基本Gだったとしましょう。相手が緑中を使っているとして、相手はどれを
選ぶのが正解でしょうか。当然その状況だけで決められるものではありません。そのときの
ターン数・黒側の手札・場の状況など様々な要因でかわってきますが、「黒側の手札」という
不確定要素がある以上、必ずしも緑が黒に一番厳しい選択をできるとは限らないのです。
また、キャントリップ(ターンエンドドロー)やヘリオポリス避難民などでフォローをすることも
できますから、そこまで歎く程のデメリットとはいえないでしょう。そもそも今まで手札全部が
脅威にさらされる「御しえぬ野心」を使っていたのです。それを考えても使用に耐えうる程度の
デメリットであると言えるのです。

このカードの一番の問題は「自軍戦闘フェイズ」というタイミングです。他の色のドローと
決定的に違うのがこの点です。これが何を意味するかと言うと「引いたカードをすぐに使う
ことが難しい」ということです。もっと言うならば「G事故の回避に貢献しづらい」ということです。
もちろん2ターン目に打つことで3枚目のGサーチに貢献することはできます。しかし2Gで
止まる3ターン目に引いても(たとえそれでGを引き込めたとしても)3ターン目にGは置けない
ということになってしまいます。実はブリーフィングはコマンドというよりオペレーションに近い
性質を持っているのです。「御しえぬ野心を置いて1回ダメージを受けた3ターン後」の状況と
「ブリーフィングを打った次のターン」の状況は非常によく似ています。もちろん野心は
その後もアドバンテージをもたらしますから一概にどちらがいいとはいえませんが、瞬発力で
いえばデメリットがあってもブリーフィングに軍配が上がるのは間違いないでしょう。

お気づきの方もいらっしゃるでしょうが、ブリーフィングを「ジオ型」、野心を「ゴトラ型」とも
見ることもできるでしょう。どちらも一長一短ですが、現状やはりブリーフィングに軍配が
上がるのではないかと思います。どちらを選択しても、デッキのGの削減には多きな危険が
伴いますから、両方積むまでのスペースは作れないことも多いかと思います。メタの対象と
自身の動きをよく考慮して「ブリーフィング」の採用の是非を考える必要があるのです。
by Diz_Labo | 2007-08-05 09:46 | GW

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